冬の里山 天円山 あまがつぶやま   2013/12/08
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 天円山 ナルトサワギク -


先週から家内が腰が痛くて手足が痺れると言い出した。

病院で調べると変性すべり症だとの診断。

60過ぎの女性に多いらしい。

1週間程安静にしていたら腰の痛さは収まって痺れも足の先に少し残るだけとなった。

毎日じっとしていると気が滅入るので近くの緩やかな里山を散策する事にする。



大谷川を遡り御嶽神社に着くと車が沢山停まっている。

天円山(あまがつぶやま)は人気の山のようだ。

登山口にはもう水仙が咲いていた。



10時28分出発

山柿が一杯実っている。

御嶽神社に行くと北島中学剣道部?の女生徒達がマラソンのついでにお詣りに来ていた。

大会に勝ちますようにと祈っていた。



木曾の御嶽山と同じように沢山の霊神像がある。



しばらく登ると岩道となる。



コナラやクヌギの紅葉を楽しみながら登っていく。



ソヨゴの赤い実が一杯

アキノキリンソウがまだ咲き残っている。

花期の長い花だ



サザンカの花も綺麗だ。



しばらく登ると御嶽神社の奥の院に着く。



此処には秋葉神社や愛宕神社なども祀られている。





月読尊や金比羅神社そして大麻比古神社まで祀ってある。



奥には御嶽山座王大権現の石碑と奥の院。

木曽御嶽山の御嶽信仰では、蔵王権現ではなく、座生権現すなわち御嶽大神と呼称されている。

この徳島大谷の御嶽神社でも座生権現が祀られているのは木曾御嶽山とのつながりが濃い事が解る。



モチツツジが彼方此方に咲いていた。



コナラ等の黄葉を見ながら殆ど水平な道を登って行く。



鉄塔を越えた所で道は左右に分かれる。

右の道には道しるべの木札が掛かっているがこの道は鉄塔巡視路への直登路だろう。

左へと葛籠折れの道を下って行く。



コナラやクヌギの黄葉は派手さは無いが中々味のある美しさだ。



水平な気持ちの良い道をドンドン進む。



何処まで行っても標高が変わらない感じの緩やかな道だ



見晴らしの良い裸地の広場で一休み。

旧吉野川や吉野川の流れが眼下に見える。



藍住のあたりは多くのビニールハウスが輝いて見える。



まずはお猿の墓に向かう。



一旦左へと行ってまた右へと階段道を登って行く。

この道をこのまままっすぐ行くと何処へ行くのだろうか?



狒猿(ヒザル)の墓にお詣り

猟師に撃ち殺された悪猿の墓だと言われているが猿田彦との関係がどうしても浮かんでくる。



お猿の墓から一旦下りまた登って行くと男性が一人下りてきた。

挨拶してからピークを左へと下りていく。

ヤブコウジの赤い実が可愛い。



頂上直下を鉄塔に向けて登って行く。



この先にも道が続いているが右へと登ると車道に出る。



少し登ると頂上に着く。

12時16分

頂上からは素晴らしい眺め。



眼下には内海と正面に大毛島そしてその向こうに大鳴門橋

淡路島もすぐそこに見える。



右には徳島空港



天円山(あまがつぶやま)標高434.3m

頂上の天ヶ津神社と二等三角点「雨ヶ壺」がある。

ベンチで素晴らしい眺望を楽しみながら昼食。

珈琲を楽しんでいると女性5人組が賑やかに登ってきた。

交代して下山開始。

ご夫婦が登ってこられたが直ぐ下って行かれた。



頂上にはナルトサワギクが群生している。

ナルトサワギクは「特定外来生物」に指定されている。

生態系、人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼすおそれのある外来生物(侵略的外来種)の中から、

規制・防除の対象とするものを、「特定外来生物」として指定されている。

ナルトサワギクは繁殖力が強い上に「他感作用」があり在来植物を駆逐する危険性が大きい。

また、全草に肝毒性の強いピロリジジンアルカロイドを含み、家畜がこれを食べることによる中毒死が多く報告されている。

徳島県では今月からナルトサワギクの調査を行っている。

スマートフォンで写真を撮り位置情報と共に送信する。



ムラサキシキブやフユイチゴの実が多く見られる。



星越峠へ向かうと天ヶ津神社の由縁を書いた石碑がある。

天ヶ津神社は天の岩戸で露わな姿で踊ったとされる天鈿女命(アメノウズメ)を祀ってある。



コムラサキの実かな?

ボタンヅルの実が一杯



轟音がして徳島空港から飛行機が飛び立った。



ツルウメモドキとナルトサワギク。



真っ赤な葉はウリハダカエデに似ているけど?

途中から猟師の墓に向かう



猟師の墓にお詣りする。

先ほどの猿の墓に祀られている猿に兄が殺されたので弟が敵を取ったという謂われがある。



目の前には堂浦



こんな所にもナルトサワギクの群落

スマートフォンで報告するのが忙しい

土砂捨て場が大きくなり整地されてコンクリートの建造物が出来ていた。



ここからも内ノ海がよく見える



モチツツジが彼方此方に咲いている。

季節外れに咲く不思議な花だ。

ナルトサワギクは特定外来種だが小さくて可愛い。

特に花の無いこの時期に黄色い花を咲かせるのでよく目立つ。



車道に飛び出る所の岩で珈琲タイム



この放牧場がまた開かれる事は無いのだろうか。

車道を帰るとマユミの実が沢山なっていた。



平成27年まで開発許可を取っていたがその前に閉鎖となった石切場

武甲山を思い出させる風景だ。



鉄塔登山口を過ぎると頂上でお会いした女性の集団がやはり賑やかに帰っていた。

15時7分 御嶽神社の駐車場に帰ってきた。

家内はまだ足の先が少し痺れているようだが、気持ちの良い山歩きが出来て大満足していた。

3時過ぎにはヴォルティスの試合が始まるので急いで帰るが道はガラガラ。

みんなテレビを見ているのかな。

家に着くと丁度試合が始まっていて、なんとヴォルティスが2-0で勝った。

四国で初めてJ1に昇格だ。

信じられないけど夢が叶った。

来年の試合が楽しみだ。



累計標高差 ±585m

歩行距離 10.7㎞

歩行数20,120歩

里山倶楽部四国編 

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