夏の里山 剣山 一の森 槍戸山  2013/08/01
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- 剣山 キレンゲショウマが咲き始める -

そろそろ剣山ではキレンゲショウマが咲き始めているかもしれない。

朝4時半に起きて剣山に向かう。

木屋平からの道が通行止めなので登山口まで2時間半以上掛かる。



7時20分頃見ノ越の駐車場に着く。

平日というのに既に10台以上の車が停まっている。

剱神社にお参りしてから三嶺を見ると完全にガスの中。



剱神社の登山口を7時33分出発。

気温は19度

此処でも標高は1400m位有るというのに、朝早くから気温が高い。



登山口から直ぐ上に初めて見る花が沢山咲いていた。

小さな花だが何という花だろうか。

アカバナ科ミズタマソウ属のタニタデだそうです。

蘭ちゃんに教えて戴きました。

小さいけど可愛い花ですね。



早くも汗ビッショリなりながら登って行くと単独行の男性が追い越していった。



今日はセミも余り鳴いていない。

ユックリと登って行く。



剣山頂上もガスって居る。

タカネオトギリが沢山咲いている。



トゲアザミは終わっている花も多いが、まだまだ咲き始めの花も多い。



8時12分西島駅着。

男性が一人休んでおられた。

相変わらず三嶺はガスの中というかガスが深くなっている。



あんなに沢山有ったマユミの実は殆ど落ちてしまっている。



リフトの始発時間が早くなっている。

終発も遅くなって利用者は山でユックリ出来る事だろう。

刀掛けの松に向けて進むと、お爺ちゃんお婆ちゃんに連れられたお孫さんの男の子が元気に登っている。

夏休みが始まったので、これから子供さんが多くなる事だろう。



登山道脇にはシコクフウロが沢山咲いている。

中には白花も。

ナナカマドは赤く紅葉している木もあった。



やはりガスが多く眺望は無い。



花もシコクフウロ以外には咲いていない。

かろうじてイブキトラノオが咲いていた。



刀掛けの松に来たが誰も居ない。



この時期、行場は一方通行。

行きの上の行場のキレンゲショウマは鹿の食害で全滅なので、帰りに下の行場を見に行こう。



刀掛けの松から頂上に向かうとシコクフウロが沢山咲いている。

今年はシコクフウロが多いようだ。



段々ガスが深くなる。



頂上直下にはノリウツギが満開

剣山本宮神社にお参り。

女性が(巫女さん?)戸を全開して準備をされていた。

8時48分着



剣山ヒュッテの庭にはシコクフウロなど多くの花が満開。



オタカラコウとツルギハナウドかな?



キレンゲショウマはまだ1部咲き

ナンゴククガイソウは花の盛り。



3代目新居さんに挨拶してから頂上に向かう。

アキノキリンソウとホソバシュロソウが咲いていた。



ガスが深く風も強い。

3人程居た先着者も直ぐ下山して行った。



次郎笈も三嶺も何も見えないので東のテラスから一の森に向かう。



シコクフウロが沢山咲いて綺麗だ。



少しずつ花弁の形や模様が異なっている。



去年は随分と少なくなっていたので、今年多く咲いているのが嬉しい。



経塚森に来るとまた鹿害の深刻さに直面する。



つい最近囓られたばかりのダケカンバか痛々しい。

まだ青々とした葉が美しいが、来年はこれらの木には若葉が生える事は無い。

灰色の幹となり枯れていくだけだ。

この下のあたりの木は既に殆ど葉がなくて枯れている。

しかし、ミヤマクマザサは殆ど食べられて居ないのに、何故樹皮だけを徹底的に食べるのだろうか。

此処の鹿のDNAは少し狂っているのだろうか。



二ノ森に来ると三角の葉のミヤマタニソバに花が咲いている。



慰霊碑にお詣り

何時も咲いている白い花

名前を聞いたのに忘れてしまった。



登山道脇に腰掛けて休もうとするがトゲアザミが元気で座る場所を探すのが大変。

お腹がすいたので小さなあんパンを二個食べて出発。



一の森頂上 

9時59分着



三角点に寄ってみるが、昼食にはまだ時間が早い。

家内が槍戸山に行ってみようと言う。

槍戸山は直ぐ近くだが笹が深い道を上り下りするのが結構大変。

何年か前には笹の埃で気分が悪くなったことがある。

今日はガスが巻いているし風が有るので暑くないだろうと出発。

所が降り始めたら直ぐにガスが引いて日が差してきた。

世の中ままならない。



笹が深く足下が見えないので注して降りていく。



此処も鹿害が進んでいる。

ミヤマクマザサが一杯生えているのだから笹を食べれば良いのに?



ドンドン降りていくとガスが晴れて次郎笈が顔を出した。



五葉松の林の中を登り返していく。

この立派な五葉松はまだ鹿害に遭っていない。



だが何とかしないと風前の灯火



10時40分槍戸山到着

白骨樹の向こうに剣山と次郎笈



一の森に向かって引き返す。



この登り返しがちょっとキツイ。

倒れた白骨樹を飛び越えた途端に足に激痛が走った。

白骨樹の固い枝が笹に隠れていた。

パンツが破れて血が噴き出している。

向こう臑が5㎝程スッパリと切れていた。

消毒して大きなバンドエイドを張り仮に止血。

買ったばかりの超撥水、超速乾のパンツが破れてしまった。

普通の登山パンツと素材が違うので破れやすいのかな?



痛みを堪えて笹原を登り返す。

11時20分 一の森ヒュッテに着く。

足の傷を手当てしてから食事。

それにしても木の枝がナイフのように鋭いとは驚き。

今日の食事はセブンイレブンのお握り。

先日サンクスでもお握りフェアをやっていたが、セブンイレブンもお握りフェアで高級お握りが100円。

ドライカレーお握りが美味しかった。



ヒュッテには電気が点いて管理人さんが居るようだった。

ヒュッテの庭にはシコクフウロやナンゴククガイソウが満開。

キレンゲショウマは咲き始め。



少しユックリしてから下山

お年寄りの団体が登ってきた。



クロヅルの花が咲いている。

もう少しすると真っ赤になる事だろう。



ノリウツギやヤマアジサイの咲いている道を下っていく



カニコウモリや?に花が咲いていた。



穴吹川の源流は水量が少なかった。

冷たい水を戴く。

行場の分岐まだ来たが誰も居ない。

この上のキレンゲショウマは鹿害で壊滅状態。



一方通行のルートに従い下のキレンゲショウマ群生地に向かう。

ヒメフウロが崩壊した石灰岩の間に健気に咲いている。



もっと安定した場所に咲けば良いのに不安定な場所が好きなのかな?



テキサスゲートを越えて登って行くと、凄い。

キレンゲショウマが斜面一杯に黄色い花を付けている。



満開にはまだ少し早いが、咲き始めている花も多い。



キレンゲショウマは咲き始めが一番可愛くて好きだ。

今週末は咲き始めのキレンゲショウマを見るのに最適かな。

満開は来週末くらいかもしれない。



ギンバイソウもまだ蕾

笹ヶ峰ではとっくに咲いていたのに此処の花は遅いようだ。



少し登った所にも大群生。

満開になったら見事な事だろう。

今年は見応えがありそうだ。



ミゾホウズキも可愛い花を咲かせている。

刀掛けに戻ってくるとまたお年寄りの大集団。



ガスが晴れて三嶺も綺麗に見えるようになった。



クロヅルやノリウツギの花を楽しみながら下山



やはりお子様連れの人達が多い。



西島駅に来ると、またお年寄り集団が次々とリフトで登ってくる。

リフト駅前で柔軟体操をして皆さん楽しそう。

リフトで簡単に2000m級の山に登る事が出来るので大人気のようだ。



遊歩道を降りて祖谷川源流の水で喉を潤す。

穴吹川源流より冷たくて美味しい。

剱神社に着くと23度だった。

13時55分



剱神社の階段を下りているとホラ貝の音が聞こえる。

隣の剣山大権現 円福密寺で護摩供養が行われていた。



なんと大きな声で般若心経をとなえて矢を射ったりしているのは女性の修験者だった。

お詣りしている人も少ないし檀家も無いと思うのに、随分と立派なお寺なのが不思議だったがご住職も若い方だった。

そのうちに朝にリフト上であったお孫さん連れの方達がやってくる。

下りはリフトに乗らずに歩いて降りたそうだ。

小学三年生のお孫さんは護摩供養が初めてで目を輝かせていた。

素晴らしい夏休みの思い出となることだろう。



駐車場に帰るとバスも3台駐まっていて満車状態だった。

平日でもこの様子だと、キレンゲショウマが咲いて休日だと凄い事になるかも。

見に行かれる方は早い時間に行かれる事をお勧めします。

総歩行数 26,800歩


里山倶楽部四国編 

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