秋の里山 剣山 一の森  2013/11/23  
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 秋晴れの剣山 冠雪の石鎚山系の眺望を楽しむ -


今日は良い天気の予報。

中津峰山のカエデの紅葉と百味供養の火渡りも気になる。

しかし、剣山頂上ヒュッテが明日で今年の営業を終わるので新居さんに挨拶に出かけることにする。

私は、ヒュッテに泊まって夕焼けや朝焼けそして星空などを楽しみたいのだが、家内の反対で断念。

貞光回りは遠いので冨士の池から登ることにする。


川井峠を越えてドンドン下り穴吹への分岐を過ぎて進み、うどんのたぬき屋を過ぎると橋がある。

その右にはガソリンスタンドが有り、案山子が沢山並んでいる。



橋を過ぎて左に曲がると「木屋平木沢線」が川成峠に向けて延びている。

1971年に着工し43年かかってやっと今日全線開通した。

全長22.4キロ

これで木屋平からスーパー林道そして木沢へと繋がった。


川成峠

木屋平から神山そして岳人の森から雲早トンネルそしてファガスの森を通り高城山や樫戸丸に登り

川成峠から木屋平へとの周回など、色々なルートを考えることが出来る様になった。

見ノ越や冨士の池から剣山に登り奥槍戸やホラ貝の滝への周回も楽になるだろう。

四季美谷温泉からコリトリや見ノ越に行くのも随分と簡単になる。

(見ノ越へは来年春国道438号が修復されてからになるが)

行ってみたいが今日はパスしてコリトリへと向かう。

せっかく開通したのに12月1日からは冬季閉鎖になるのが残念だ。



冨士の池までは自宅から1時間半程で到着。

本宮山と焼山寺山がくっきりと見える。

今日は良い天気になりそうだ。



7時39分出発。

ナナカマドの実が真っ赤だ。

徳島で、他にはこの様に真っ赤なナナカマドの実を見たことが無い。



登山口横には植林保護の白いパイプが林立している。

この様な鹿除けのパイプで苗は巧く育つのだろうか?

7時45分 登山口出発

登山口の上のザレタ所の落石が綺麗に片付けられていた。



本宮神社にお参りして急坂を登っていく。

冨士の池コースではこの10分間くらいが一番キツイ。



8時丁度、林道に出てサイド登山道に入る。



ハリギリの黒い大きな葉が一杯落ちている。

このコースはハリギリが多い。

単調な旧参拝路を登って行く。



もう男性が下りてきた。

昨夜はテント泊されたようだ。

今日の夜明けは最高だったと言って下りていった。



急坂を黙々と登るとブナの広場に着く。

すらっとした美男のブナがまって居てくれた。



8時31分追分に着く。

何時もの岩に座り一休憩。

気温が高いので冷たいスポーツドリンクが美味しい。

その後で、温かい珈琲も飲んでユックリとする。

またウトウトする所だった。

最近、何故か登山中に眠くなる。



休憩後一踏ん張りしてダケカンバの広場に着く。

ダケカンバの大樹と丸笹山



此処からは少し雪が多くなるがアイゼンを付ける程では無い。



ミヤマクマザサが多くなるとにくぶち峠分岐に着く。



分岐から一登りすると樹林帯を出る。

振り返ると素晴らしい眺望

天神丸から樫戸丸そしてその先に南高城山を従えた葱坊主の高城山が聳えて居る。

左に旭ノ丸、右に高丸山も美しく見える。



高城山と高丸山ズーム



足下には今朝降ったのかミヤマクマザサの上に粉雪が積もっている。



9時32分 一の森ヒュッテに到着。

ベンチで珈琲タイム。

気温は1度だったが日が差しているのであっという間に4度になった。



一の森三角点で記念撮影。



此処から見る剣山、次郎笈は美しい。



鞍部には三嶺、天狗塚がくっきり。



一の森頂上 9時51分。



一の森頂上からの眺望

左から石立山、次郎笈、三嶺そして剣山



ヒュッテの向こうに高城山、高丸山そして木沢の山々



剣山に向かうと438号線の工事現場の様子がよく見える。

工事は順調に進んでいるようだ。

来年4月には開通出来るだろう。



二ノ森に向かって登って行くと雪の下にもうシコクバイカオウレンの新しい葉が芽生えていた。



苔むした倒木の上には新しい芽吹きが。



一の森のあたりの木には殆ど鹿避けネットが巻かれていた。

ボランティアの人達が巻いたのだろうか?

ありがとうございます。



京塚森への登山道の左側には新しいしか避けネットが設置されている。

右側はまだ設置されていない。

若しかしたら右側のアカカンバは壊滅状態なので諦めたのかもしれない。



もう少し早く対策していたらこんなに酷い状態にはならなかったと思うのだが残念だ。

しかし、まだ被害に遭っていない木もあるのでアカカンバの純林が全滅することは防ぐことが出来る様だ。

少しほっとする。



剣山へと続く登山道脇のミヤマクマザサはすっかり回復して綺麗だ。

しかし、シコクシラベは可成り鹿害に遭って枯れている。

なんとかこれ以上被害が増えなければ良いのだが。



頂上に着くと登山者が多い



三嶺は殆ど雪は無いがその向こうの石鎚山系は真っ白。

石鎚山は意外と雪は少ないようだが二ノ森、瓶が森、笹ヶ峰などは眩しい程真っ白に見える。



山頂も風が無くて寒くない。



若い人達が多い。

山ガールや山ボーイが殆ど。

山ガール達は余りに良い天気と眺望に「飛行機雲」を歌い出した。

見上げれば高い空に飛行機雲が白い糸を引いている。

次郎笈に向かう人も多い



頂上ヒュッテに立ち寄ると気温は-1度。

やはり影に入ると少し寒い。



可愛い登山者も多い。



丁度新居さんがビデオとカメラを提げて出てこられたのでご挨拶をする。

三台目の新居さんにも挨拶しようと厨房を覗くが丁度留守だった。

代わりに4台目の次男さんがお手伝いしていたので挨拶する。

大きくなってお父さんそっくりの美男子になったなあ。

熱い50年前からの味という飴湯300円を戴く。

甘くて体の芯から温まる。



窓ガラスには氷の結晶が残っていた。

ユックリして下山開始。

一の森に向かう。



何時もなら何人かに出会うのだけれど今日は二ノ森からの下りで若いカップルにお会いしただけ。



来年春までお休みの一の森ヒュッテは静か。



庭で、冨士の池から登ってこられたご夫婦としばらく霧氷の話をする。

剣山山頂からは石鎚山系が綺麗だったとお話しすると喜んで出発された。

一の森の守護神の竜



一の森神社にお参りして下山する。

12時41分。



高城山に向かって下りていく。

先ほどまで真っ青だった空に雲が湧き始めた。



剣山山頂を見ると巻雲(筋雲)が流れて居る。

巻雲は高層の空気の流れが速くなる秋に出来る。

真っ青な空の中で繊細で透き通るようなこの雲が流れていく様子はとても美しい。

しかし巻雲が出ると天気は今が最高でこれから12~24時間後くらいには崩れ始めるらしい。



下り始めるとまたご夫婦が登って来て「一面の雪景色だ」と喜んで居られた

雪に滑らないように注意して下りていく。

追分でまたコーヒー休憩。



コメツガは常緑樹。

青々としている。

14時9分 林道に着く。

香川ナンバーの車から男性が降りてこられて、今日はここで車中泊して明日は一の森、槍戸山そして剣山に登るとか。

車中泊してノンビリするのが好きだそうだ。



此処からはノンビリと林道を歩いて帰ることにする。

カラマツの黄葉が青空に映えて綺麗だ。

14時44分駐車場着。

徳島ナンバーの車が2台増えていた。

途中でお会いしたご夫婦の車かな?

途中、四季咲き桜やカエデの紅葉を楽しみながら自宅へと帰る。

自宅に着くと16時10分。

貞光経由で見ノ越から帰るのと比べると半分以下の時間だ。

やはり行き帰りの時間が短いと楽ちんだ。




里山倶楽部四国編 

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