冬の里山 剣山  2014/02/01
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 最高の天気 青空に映えるブナの霧氷 -


今日は朝から快晴の予報。

久しぶりに剣山に出かけることにする。

土曜日なので大勢の登山者が居ることだろう。



一宇から自衛隊道路を進むが葛籠堂辺りでは積雪はゼロ。

今日は楽勝かなと思っていたら土砂捨て場を過ぎた辺りから路面がテカテカに凍っている。

嫌だなあと思いながらも難なく第4ヘヤピーンまでやってきて、大きく右に曲がったところで尻を振り出した。

デフロックしようと一旦車を停めて再出発しようとしたらスリップして進まない。

それだけでは無い!

車がズルズルと後退し始めた。

アクセルをふかしてもブレーキを踏んでも後に下がっていく。

これはやばい!!

幸いガードレールが有るので崖下に転落することはなさそうだ。

道路脇の雪に片輪が当たって止まったので、チェーンを履こうと車から降りた途端に車がまた滑り始めた。

家内が悲鳴を上げたので、ドアにしがみつき車内に戻る。

ブレーキを踏んでも後退が止まらないので、ギアをバックに入れて超微速でズルズルと後進していく。

第4ヘアピンの辺りは広くなっていたはずだ。

所が、後からエスクードがやってきた。

ハンドルが全く効かないので避けることが出来ない。

クラクションを鳴らしてバックしてくださいと大声でお願いする。

やっと避けてもらってヘアピンの広い所で車を止めた。

なんとエスクードに乗っていたのはストーンリバーさんご夫妻とつるぎの昔乙女さんだった。

お久しぶりです。

お騒がせしました。

私がチェーンを履いている間にストーンリバーさん達はスリップもせずにあっという間に走っていった。

その後から、ランドクルザーも尻を振りながら登って行った。

私のスタッドレスは7シーズン目。

去年位からアイスバーンで良く滑ると感じていた。

タイヤの溝はまだ4㎜程有るので大丈夫と思っていたが経年変化でゴムが硬化しているのかな?

帰ってから調べるとスタッドレスは溝が50%以下になると冬タイヤとしての性能が発揮できないそうだ。

また、4年以上使用すると硬化して氷上での性能が落ちるようだ。



帰って見てみると、冬タイヤとしての使用限度を示すサイン(プラットホーム)が既に繋がってしまっていた。

スリップサインはまだ出ていないので夏タイヤとしては使えるが冬タイヤとしては使えない。

まだまた溝はあるので捨てるのは勿体ない。

今年はタイヤチェーンの併用で何とか凌がなければ..



路面は凍ってスケート場状態。

チェーンを履いても時々大きくハンドルを取られる。

昼間融けた圧雪の表面が夜間に凍り、その上をスタッドレスタイヤで走り踏み固める。

一番滑りやすいと言われている圧雪アイスバーンという状態だ。

それでもタイヤチェーンの威力は絶大、不安無く走ることが出来る。

夫婦池を過ぎた所でストーンリバーさん達が出発準備をしておられた。

皆さんスノーシューを履かれて塔の丸の雪上散歩を楽しまれるようだ。

祖谷側に回り込むと雪は全くない。

三嶺は雲の中。



次郎笈は真っ白だ。

見ノ越の駐車場には先着車が3台。

ランクルの男性が一人で出発して行った。

ランクルで登山に来るとはなんと贅沢。



気温はなんと1度

2月の気温としては驚く程暖かい。

9時1分 登山口出発



トンネル手前のトラバースは雪が硬くて谷側に滑り落ちそう。

アイゼンの歯がよく効くので心配ないが、滑らないように緊張して進む。

トンネルの出口は半分雪で埋まっていた。



微かな足跡が沢山有るが明確なトレースは無い。

最初は何処を歩いて良いか解らず直登していく。



もッと沢山歩いていて登山道が溝のようになっていると思っていたが、硬く締まった斜面を登っていく。

鹿の糞や小さな松ぼっくりが沢山落ちている。



雪は硬くてアイゼンが良く効くので登りやすいのだが、何故か登るのがキツイ。

鼻水がズルズルと出て喉も痛い。

これは風邪かな?

鼻水が沢山出ると息がしにくいので登るのが辛くなる。



今日は天気が良いので家内は次郎笈まで行くと言うかもしれない。

こんな体調で次郎笈まで行けるのか?



誰も居ない西島駅に9時53分着。

やはり何時もよりペースが遅い。



青空に筋雲が浮かんでいるが、三嶺の頂上部は厚い雲が覆っている。



丸笹山や塔の丸の頂上部は真っ白だ。



ガチガチの稜線には足跡が残っていない。

先行者が何人か居るはずなのだが、凍っているので足跡が付いていないのか?



国道438号線の崩壊現場は今日も復旧工事が進んでいる。

何とか春のシーズンまでに復旧しようと頑張っているようだ。



赤帽子山と塔の丸。

塔の丸の向こうには矢筈山



高城山は肉眼ではくっきりと見えるのだが、写真だと霞んでいる。



硬く締まった雪を踏みしめて歩くのは気持ちが良い。

アイゼンのが歯が雪を掴む音が響く。



刀掛けの松の広場も正月よりは雪が減っているが枝折神社の祠は半分埋まっている。



何時もは足取りが軽くなってくる頃だが、今日は益々調子が悪くなる。

ドーパミンもエンドルフィンも風邪のウィルスに負けているのかな?



何も邪魔する物が無いので真っ直ぐ登って行く。



階段を越えてもテカテカ状態。

今週はあんまり登った人が居ないのかなあ?



頂上ヒュッテに向かうが、鳥居まではトレースが無くてガチガチ。

アイゼンが効くので滑り落ちることは無いのだが、斜面の傾斜がキツイので二度踏みして足下を固めながら進む。

つまずいたりして転んだら遙か下まで斜面を滑り落ちるだろう。。



鳥居が半分埋まっている。

こんなに埋まっているのは何年ぶりだろうか。



鳥居から本宮神社までは更に滑りやすい斜面。



神社手前はアイゼン無しでは一寸危険。



10時47分 頂上ヒュッテ着。



気温はやはり高くて0度。



雪で埋まった階段を上って頂上に向かう。

雪が吹きだまりとなっていて階段が何処にあるのか解らなくなっている



ランクルの男性がもう下ってきた。



剣山頂上 10時55分着。

次郎笈や丸石が真っ白



白銀の次郎笈 青空に白い雲が流れる。



塔の丸と矢筈山

塔の丸の稜線をストーンリバーさん達が歩いていないかと双眼鏡で見てみるが人影を見る事は出来ない。



目の前には次郎笈が真っ白に聳えて居る。

今日は誰も登っていないようだ。

家内が行くと言い出すかと思っていたが、私が調子が悪いせいか今日はこのまま帰ると言う。

一寸拍子外れだが、ほっとする。

また今度調子が良い時にチャレンジしよう。



風が強く寒いので頂上で食事をするのはやめて引き返す。

先ほどまで雲の中だった三嶺が顔を出した。



三嶺の頂上直下の大岩の辺りは雪が多そうだ。



矢筈山も綺麗に見えだした。



西のテラスに来ると、愛媛ナンバーのパジェロミニでやってきた3人連れの方からお声掛け戴く。

私のホームページをよく見て戴いているそうだ。

ありがとうございます。

ご夫婦と奥様のお姉様で、愛媛はなんと伯方の塩で有名な伯方島からやってこられたそうだ。

遠くからしまなみ街道経由で剣山までようこそいらっしゃいました。



西のテラスから見る次郎笈も美しい。

皆さんとお別れして雲海荘の影で風を避けて昼食。

今日は何時もの激辛ラーメンとお握り。



食事をしていると次から次へと登山者が登ってくる。



風邪の所為か一寸寒気がするので早々に帰ることにする。



梯子の所で男性二人に挨拶して下って行く。

その下でお揃いの真っ赤なジャケットのご夫婦からお声掛け戴く。

ご夫婦も私のホームページを見て戴いているそうだ。

丸亀の方でおじょもさんと一緒に天狗塚に登ったこともあるそうだ。

しばらく話をしてお別れした。

色々な山に登っておられるようなので、また何処かの山でお会いできることでしょう。



気温が高いので雪が緩んできて時々ズボッと落ち込む。

それでも歩きやすいことには変わりない。



西島まで来るとまた三嶺は姿を隠してしまった。



次郎笈を見ると一人登っている人が居る。

登山道はトレースが見えない。

ガチンガチンに凍っているのだろう。

体調を整えてまたチャレンジしてみたいなあ。



危険な斜面は大勢が歩いているので歩きやすくなっているが雪が緩んでいてズルッと行きそうで怖い。



13時11分登山口到着。

気温はなんと5度。

2月でこんな暖かいのは初めてだ。



帰りの道の凍結を心配していたが、気温が高くなっていて凍結路は殆ど融けて水が流れて居る。

明日も気温が高いようなので今朝のような凍結は無いだろう。

今の車は調子は良いが既に14万5千キロ走っている。

最近よく山に行くので去年は2万5千キロ走った。

今年中には17万キロ近くまで走るだろう。

何時壊れてもおかしくない。

来年の冬に新しいスタッドレスを買うかどうか悩みの種だ。




里山倶楽部四国編 

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