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冬の里山 |
お高越山 2014/02/20 |
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- 雪が降ったらやはりお高越山 -
昨日安静にしていたおかげで何とか熱も引いて喉の痛みも無くなった。
家内はまだ喉の痛みが残っているようだが、熱は下がったようだ。
高丸山に登ってからもう一週間以上山に登っていない。
久しぶりに手軽な山に登ることにする。
大川山かお高越山にしようかと相談するが、やはり「雪が降ったらお高越山」
雪の深いお高越山はきっと楽しいことだろう。
何時ものふいご温泉上の駐車場で登山準備。
お高越山は昼から中の鄕から下の道がジュルジュルになる。
長靴が良いのだが、急な登りでは長靴の中で足が滑って余計な力が必要だ。
マーシーさんお勧めの足首バンドを付ける。
右足はスポーツ飲料のオマケのベルトで伸び縮みはしない。
左足は100円ショップのゴムベルトで伸び縮みがする。
どちらが良いか試してみよう。
登山口に来ると一人先行者が登って行った。
私達は8時50分出発。
何時ものお地蔵様にお詣りしてから背の高いスズタケの中を登って行く。
今日は気温が高い。
ジャケットを脱いで手袋も必要が無い位だ。
雪山に登るという気配が全くしない。
猿田彦大神にお詣りして捩りの樹に挨拶して登って行く。
46番鉄塔まで来ると少し雪が現れてきた。
こんな所にドングリが赤い新芽を出しかけていた。
もうすぐ沢山の樹木が芽吹く春がやってくる。
47番鉄塔からは雪が多くなる。
阿讃山脈も曇っている。
気持ちの良い雪道を進むと中の鄕の車道に到着。
10時4分
プリウスPHVが停まっている。
ここから出発した人が居るのかな?
この林道は何時もゴチゴチに凍っているのだが今日は融けてジュルジュル。
気温が高いのかな?
万代の池も凍ってはいるが今にも融けそうだ
古梨の木は新芽が膨らんできているようだ。
何時もなら山頂まで2㎞の標識辺りから雪が現れるが今日は中の鄕から雪タップリ。
長靴に巻いたバンドがよく効いているのだろうか?
あっという間に不動小屋に到着。
小屋でコーヒーを飲んで一休み。
お不動さんも雪に埋もれてほんの少し顔を出している。
不動小屋を過ぎると霧氷がビッシリ。
木々には一面に霧氷が付いているが他の山とは違って毛のように細かな霧氷だ。
ご夫婦と単独の女性一人が下りてきた。
流石、雪のお高越山だ。
平日でも沢山の人が登っている。
赤門を過ぎても毛のような霧氷がビッシリ。
気温は余り低くないが、雪はサラサラでとても歩きやすい。
こんなに霧氷一杯のお高越山は初めてだ。
雪に埋まった石段を登り山門を潜る。
仁王さんにも一寸ご挨拶。
この山門は,第28世良俊上人の起請によるもので,本県でのこの種の建造物としては極めて貴重な存在となっている。
県下五大重層門の一つだそうだ。
入母屋造,銅板葺,三間一戸の二重門で軸部は総欅)。
重層な二重軒に繁を扇に打ち,斗拱は出組二手先となっている。
壁の中央に板扉を入れて左右には和様と禅宗様が混交する火燈窓を配し,擬宝珠高欄を廻らしている。
初層は二重軒に繁を平行に打ち一手斗拱で軒を支えている。
柱根には礎盤を敷くが壁の板は横張りに使用するなど和様と禅宗様が混交する。
それがよく融合し,堂々とした風格と威厳に満ちた格調高い建築となっている。
各所に配された彫刻が素晴らしい。
特に虹梁の木鼻や,初層の軒下の欄間に見られる十二神将のかわりとして登山者の安全を祈っている十二支が印象深い。
彫師は,美馬郡脇町拝原の名工,九世三宅石舟斎畢生の大作であり,本堂を彫った十世の実父である。
特に透彫の技法に優れ,その作品は見事である。
(阿部 保夫氏講演資料より抜粋)
高越寺の境内も雪一杯。
11時42分 高越寺到着。
登山口から2時間50分程掛かっている。
少し青空も出てきた。
頂上のブナの霧氷が楽しみだ。
鐘楼で鐘を一つ撞いて高越神社に向かう。
鐘楼は、重厚で気品がある。
桁行と梁間が等しい四本柱である。
入母屋造,銅板葺二重軒,繁内転びの円柱が礎盤に建っており,腰貫と頭貫の間に虹梁を廻らしている。
斗拱は出組二手先で詰組となっており,材は総欅である。
基壇は花崗岩で精巧な仕上げとなっており,正面には階段が設けられている。
軒の出が大きく気品があり,妻飾りなどが何とも言えない重厚さを感じさせる。
また,精巧で入念な蟇股、木鼻の彫刻が美し い。
(阿部 保夫氏講演資料より抜粋)
老杉を見上げる。
一時はその寿命が来たのかと思ったがまだまだ元気だ。
私の方が先に寿命が来る気がする。
何時もは幅が小さくて嫌な階段は完全に雪に埋まっていてかえって歩きやすい。
高越神社の屋根には50㎝位雪が積もっている。
青空が顔を出してブナの霧氷が輝いて綺麗だ。
男性が二人下りてきて頂上の霧氷が綺麗だと言って下って行った。
深い雪を掻き分けて急いで頂上に向かう。
笠に雪を被ったお大師さんが出迎えてくれた。
11時55分。
先ほどまで目映い位に輝いていた霧氷だが日が陰って少し暗く見える。
鉄鉢にも雪。
お大師さんの笠とお鉢には雪が丸く積もっている。
穴吹の町と阿讃山脈は霞んでいる。
お大師さんの後から見晴台に向かう。
お大師さんの後ろ姿は何時も寂しそうに見える。
見晴台からは剣山や高城山はガスの中で見えない。
男性が二人やってきて今日は駄目だなあと言って帰っていった。
もう帰ろうかと思ったがまた日が差すかもしれない。
お大師さんの横で40㎝位雪に埋まっていたベンチを掘り出して昼食にする。
風も無く、気温も-1度と暖かい。
ノンビリと昼食後のコーヒーを楽しむ。
しばらく待つと、また日が差してきてブナの霧氷が美しく輝きだした。
スッキリした青空では無いがそれでもブナの霧氷は美しい。
お大師さんも喜んでいるようだ。
お大師さんにブナの霧氷が花が散るように舞い落ちます。
十分に霧氷を楽しんで三角点に向かう。
途中にもブナの大木が多い。
三角点は雪に埋もれていた。
記念撮影後深い雪の中を神社に向かって下りる。
急で怖い斜面も雪が深いので難なく下りることが出来た。
神社の境内は深い雪。
膝上まで埋まる。
高越寺の大門や鐘楼、そしてこの高越神社には素晴らしい彫刻が施されている。
深い雪の石段を滑るように下りて高越寺に向かう。
若い男性が二人、大門を下りていった。
本殿入り口の扁額は木彫で,15代藩主蜂須賀茂昭の直筆といわれている。
大虹梁の上には形のよい蟇股が配され,向拝の兔の毛通しをはじめ,獅子口,箕甲の線など均整が保たれている。
大虹梁の木鼻や蟇股,懸魚などの彫刻が豪華であり,見事な龍の彫刻が左右の柱に刻まれている。
高越寺にお詣りして深い雪の境内を歩き回る。
石垣の所まで来ると太股まで埋まる。
山川の町はハッキリとは見えない。
十分に雪を楽しんだので帰ることにする。
12時56分。
大勢が下りたのでとても歩きやすい。
川田からの道にも足跡があった。
結晶のような霧氷を楽しみながら下って行く。
途中ご夫婦が登ってこられた。
中の鄕に着いて一休み。
万代の池の氷は溶け始めていた。
樹齢1000年のアカガシの樹にお詣りをする。
中の鄕からの下りは雪が溶けていてグチュグチュ。
長靴で正解だった。
アセビに白い蕾が綻び始めていた。
春がそこまで来ていることが感じられる。
15時21分 登山口着。
後は何時ものように、ふいご温泉にユッタリと浸かって疲れを癒やしてから帰宅。
雪のお高越山は、歩きやすくてとても快適だった。
やはり「雪が降ったらお高越山」は正解。
里山倶楽部四国編
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