秋の里山 雲早山  2013/11/12
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-今シーズン初めての霧氷を楽しむ 雲早山 -



今日は代休なので中津峰山のイチョウの黄葉でも楽しもうかなと出発。

所が家内が今日は寒気が入ってくるので高城山に行けば霧氷を見る事が出来るかもと言う。

それではと神山に向かって走る。

所が神山のサンクスで弁当を買って気温を見ると10度以上もある。

これなら霧氷は無理だと思い行き先を柴小屋山に変更。

もしかすると薬研谷でアケボノツツジの紅葉を見ることが出来るかもしれない。




駐車場について眉山方向を見ると遠くまで見通すことが出来るが上空には厚い雲が覆っている。

柴小屋山登山口は綺麗に除草されていて気持ちが良い。



木々の葉が落ちた静かな登山道をユックリ登って行く。

晩秋の山歩きも気持ちが良いものだ。

赤松の林の中をを下って行く。



柴小屋山に向かって登って行く。

ブナやヒメシャラは既に葉を落としている。



荒れていたトラバース道は良く踏み込まれて綺麗になっている。

最近登山者が増えたのかも。

大川原高原への四国の道がいつの間にか白く舗装されているのが見える。



とりあえず柴小屋山山頂着。

家内が雲早山を見て、頂上付近が白く見えるが霧氷が付いているようだと言う。

ありゃまあ!

初志貫徹で高城山に行けば良かった。

此処から高城山へはスーパー林道が通行止めとなっているため遠回りとなる。

雲早山なら此処から直接行くことが出来る。

即決で雲早山に行くことにする。

急いで下山しようとして山頂直下のアセビの下り坂でスリップした。

しかし何事も無く登山口へ帰りリュックを車に積もうとしてサイドのポケットに入れていた眼鏡が無いことに気が付いた。

車の周りを見ても落ちていない。

柴小屋山でスリップした時に落としたのに違いない。

雲早山に早く行かなければ霧氷が落ちてしまうと思いながら柴小屋山山頂に向かう。

走るようにして山頂に辿り着き周りを探すが落ちていない。

おかしいなあと思いながら又車に向かう。

車に戻るとなんと言うことだ。

タイヤの影に眼鏡が落ちていた。

私は相変わらずドジだ。

大慌てでスーパー林道を雲早山登山口に向かう。

途中で見上げると山腹の上部が真っ白になっている。

凄い霧氷だ。

早く登らなければ。



11時丁度出発。



沢は水量が多い。



家内は霧氷が見たいのでグングン登っていく。

直登してから右に曲がると山の斜面が真っ白に見える。



家内のペースが上がる。

しかし私は家内のペースについて行けない。



グングン登っていくと霧氷の真ん中に飛び込む。

いつの間にか日が差して霧氷がバラバラと落ちてくる。



美しい景色に私もペースを上げる。

所が突然 心臓がバクバクして、息苦しくなりついに立ち止まる。

ハーハーゼーゼーと荒い呼吸が止まらない。

こんなことは初めてだ。

しばらくすると収まったが、歳を取ると自分のペースを上回ると途端に体のシステムがダウンするようだ。

少しの無理でも出来なくなるのかもしれない。



青空が見えて日が差すと霧氷が輝く

今シーズン初めての霧氷に見とれる。



心臓のバクバクも呼吸のハーハーゼーゼーも収まった。

最後の急坂を登っていく。

振り返ると神山の町が日に輝いて紅葉が美しく見える。

神山から少し登ったこの山でこのような素晴らしい霧氷を見る事が出来るのが不思議。



パラボラ分岐手前に来ると周りは霧氷だらけ。

風が吹くと桜の花が散るように霧氷がバラバラと落ちてくる。



パラボラ分岐に着くがこの辺は既に霧氷が落ちてしまっている。

切り株に座って一休憩。



山頂に向かって尾根を登って行く。

タンナサワフタギの黒い実が霧氷に包まれて寒そうだ。



カエデの大樹がキラキラと輝く。



霧氷のトンネルの所に来ると大きく霧氷が育っている。



ブナの霧氷のトンネルを潜って行く。



立派な霧氷だなあ。

ブナの枯葉がアクセント



次から次へと霧氷のオンパレード



草の茎までエビの尻尾が出来ている。

凄い冷気が流れたようだ。



この時期にこのような素晴らしい霧氷に出会うことが出来て幸せ。



頂上に近づくと立派なブナの大樹が多くなる。

ブナの霧氷は細やかで特に美しい。



12時18分 雲早山山頂着。



高城山は霧氷が凄いが頂上部は厚い雲に覆われている。

この雲早山の上は雲が流れて時々日が差すので綺麗な霧氷を見る事が出来た。

今日は高城山より雲早山の方が正解だったかもしれない。

高城山の向こうの剣山系は深い雲の中。

今日は初雪が降ったに違いない。

不思議なことに髙丸山方向には全く霧氷は着いていない。



団子三兄弟がくっきりと見える。

先ほどあの真ん中の山、柴小屋山からこの雲早山の頂上を見て真っ白だったので此処までやってきた。

東南を見ると太平洋が輝いて見える。



東を見ると那賀川河口や淡島海岸そして蒲生田岬や伊島がくっきりと見えている。

食事にしようと思うが気温は0度。

おまけに北風が吹き寒い。

少し下った岩陰で食事することにする。



霧氷を楽しみながら下って行く。

ブナの枯葉がまだ落ちずに残っている。



ブナの霧氷は大分落ちてしまったがまだまだ綺麗だ。

霧氷を見ながら昼食にするが気温は氷点下。

巻き寿司が凍ったのか固くなり美味しくない。

温かい珈琲を飲んでほっこりしているとアラレ混じりの雪が降り出した。

急いでダウンの上にレインジャケットを着る。



昼食後、また霧氷のトンネルを潜って行く



ヒメシャラとタンナサワフタギの実と霧氷。



少し下ると周りはまだ紅葉の世界。



ヤッホー地蔵の下の沢は水量が多いが難なく渡ることが出来る。



13時43分 登山口着。

今日は最初バタバタしたが今年初めての霧氷をタップリと堪能することが出来た。

これから霧氷や雪のシーズンになっていくことだろう。

花が無いのは寂しいが安全な冬山歩きを楽しみたいと思う。




里山倶楽部四国編 

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