夏の里山 柴小屋山 大道丸 高根山  2013/08/03
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- 大道丸 ヒオウギが満開 シコクママコナも咲き始める -


ヒオウギ

アヤメ科アヤメ属の多年草

葉が”扇”を広げたような姿であり、これが「檜扇(ひおうぎ)」の名前の由来。 

黒いタネは射干玉(ぬばたま)と呼ばれ、和歌で「夜」や「黒」「暗き」などにかかる枕詞に使われる。



今朝の自宅のヒオウギ

二年前、大道丸の群生地でこのぬばたまが沢山落ちていたので拾ってきて鉢に蒔いていた。

種からは直ぐには花が咲かないと聞いていたが、昨年8月の終わりになって沢山花が咲いた。

花は艶やかなオレンジ色だが一日花で夕方にはネジリン棒のようになって萎んでしまう。

次々に花を付けて長い間楽しむ事が出来た。

秋には沢山種が出来て友人などに差し上げた。

今年は二年目となり7月の終わりから花が咲き始めた。

若しかしたら大道丸の大群生地でも、もう咲いているかもしれない。

天気はすっきりとしないが団子三兄弟(柴小屋山、大道丸、高根山)を歩く事にする。




野間殿林道を行くと、どぎついピンク色の花?が目立つ

マルミノヤマゴボウのようだ

中国原産のヤマゴボウ、帰化種のヨウシャヤマゴボウそして唯一の在来種がこのマルミノヤマゴボウだ。


花弁は無くて花の初期の頃は萼はごく薄い淡紅色

実の出来る時期には萼がこの様に鮮やかな深紅色になるそうだ。

実が落ちた後、萼だけが残るとまるで深紅の花が咲いているように見える。

よく見かけるヨウシャヤマゴボウよりも更にどぎつい。

右の写真に少し残った黒い実が見える。

マルミノヤマゴボウの心皮は離生せず、果実はほぼ球形で、分果しない。

この丸い実から
マルミノヤマゴボウの名が付いた。

よく似たヤマゴボウは、心皮は8個に離生し果実は分果となるので違いがわかる。

ちなみにヨウシャヤマゴボウの実も球形で分果しない。



ガスで真っ白な登山口広場に駐車

リョウブの花が見事に咲いている。



小さなサワオトギリが所々に咲いている。

8時8分出発



薄暗い樹木のトンネルを登っていくが一人で歩くのには寂しい雰囲気だ。



足下にシコクママコナが群生している。

この山域では、これから夏の終わりまでシコクママコナが一面に咲く。



柴小屋神社の鳥居に着く。

直ぐに柴小屋山へと痛んだ階段道を登って行く。



ナガバノコウヤボウキかな?

花の時期が少し早いようだけれど??



直ぐに柴小屋山山頂に着く



ガスに包まれたブナもなかなかの雰囲気



白いママコナが咲き始めていた

小さなミヤマカラマツ?も咲いていた。



こんな所にヒオウギの葉が..

まだ咲くのは先のようだ。



満開のリョウブは花の重さで枝が折れそうな程たわんでいる。



8時59分 大道丸着

キンミズヒキが少し咲いていた



引き返してヒオウギの群生地に降りていく

草や樹木の葉が濡れていてビッショリになる。



ヒオウギの葉が多くなるがみんな鹿に囓られている。

林床にはニリンソウの葉がビッシリ。

鹿はニリンソウは食べないようだ。



群生地に来ると、咲いていました。

今年も見事な大群生です。



既に種も沢山出来ているので7月の後半には既に咲き始めていたようだ。

それにしても一日花で毎日咲いても萎む花が、この様に同時に沢山咲いているのには驚く。

ガスっていて薄暗いので艶やかさには欠けるが日が照ると一段と美しいだろう。



ヒヨドリバナはまだ蕾

シコクママコナももう少しすると花がふっくらしてくるのだけれど。



タンナサワフタギの実が出来ていた。

もう少しすると黒く熟す事だろう。

もしブルーの実だとサワフタギだった事になる。



柴小屋山に引き返し、少し下って高根山に向かう。

ブナの実が少し色付き始めていた。



高根山へは緩やかな感じの良い道を行く

ウツボクサが咲き残っていた。



シラヤマギクかヨメナか良く解らない菊

足下にはシコクママコナが一面に咲いている。



マルハナバチがシコクママコナで吸蜜している。

沢山のマルハナバチが飛び交うがみんな腹に白いフワフワを付けている?

何だろう?



高根山までは立派な石段が続く。

高根山には神社など無いのに何のために作ったのかな。



蝉の抜け殻も残っている。

岩場が少しあり鎖の手すりが付いている。



石段を登り切ると高根山山頂に着く

大道丸、柴小屋山そして高根山が並び、直ぐ下を通る林道が串に見えて、だんご三兄弟と呼ばれている。



山頂にもブナの実が色付いている。



一際小さい2~3㎜くらいの花はコケオトギリだろうか。



ボタンヅルやノリウツギが咲き誇る林道を歩いて駐車場に帰る。



マルミノヤマゴボウに若い実が出来ている。

この後、萼が深紅になり、実が黒く熟す。

11時19分 駐車場着

東屋でコンビニお握りを食べてから神山温泉でマットリする。

汗をかいた後の温泉はまっこと贅沢。






里山倶楽部四国編 

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