冬の里山 高丸山 2014/02/11
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 雪山歩きを堪能 高丸山  -

今日は一日中快晴の予報。

家内はお高越山に行こうと言うがどうせなら青空に輝く霧氷を見てみたい。

しかし、先週末から雪の降る日が多かった。

剣山にも行きたいが見ノ越までの車道の状況が解らない。

土須峠までの道もちょっと厳しいかも?

高丸山までなら県道16号線は工事用の車も通るので除雪されているはずだ。

登山口までの林道は通れ無ければ歩いて行っても良い。

ということで上勝町に向かって出発。



月ヶ谷温泉キャンプ場の10月桜がまだ沢山咲いていた。

帰りにユックリと見てみよう。

走る内に快晴どころか雪がちらつき始めた。

上勝町役場辺りから雪も本格的に降り出し車道に積もり始めた。

ありゃ~



旭を過ぎる頃から雪も小降りになる。

県道16号線は途中から轍が無くなるが新雪の積雪量は10センチ程度。

所々深いところもあるが、すり減ったスタッドレスでもなんとか雪を噛んで登って行くことが出来る。

登山口への林道に入ると新雪の下に沢山の轍が見える。

この週末には沢山の登山者が山に入ったようだ。

しかし、新雪の積雪量は20センチ位となり時々大きく滑る。

しかし、車道の傾斜が緩いので尻を振りながらでも進むことが出来る。



高丸山駐車場には誰も居ない。

風が強く準備をしている間に体が凍え上がる。



気温は-9度。

雪が降り止まないので、ダウンからゴアテックスのジャケットに着替えて出発。

9時9分。



歩き始めのコンクリート道は雪がうねるように吹き溜まっている。

この道がこんなに雪に埋まっているのは初めてだ。

日曜日には大勢が歩いたはずなのに足跡は完全に消えている。

階段道は完全に埋まってバリパリの雪が斜めになっていて滑るとそのまま崖下に転落しそうだ。

アイゼンが良く効くので大丈夫とは思うが慎重に行く。



水場手前は谷まで雪に埋まって何処が道なのか解らない程になっている。

水場も殆ど埋まっている。



夕べは強風が谷から吹き上げたのか雪がせり上がっている。

三つ尾の峠を目指す。



新雪はサラサラとして軽く気持ちが良い。

ラッセル大好きな家内は膝下まで埋まる急坂を登っていく。



杉の植林帯に入ると登山道は何処にあるか解らない。

直登していくと随分と右に寄ってしまったので左へと回り込んでブナの植林地に出る。



木々に透明な氷が巻き付くように付いている。

昨日中津峰山で見たのと同じ雨氷のようだ。

触ると硬くてガチガチに凍っている。

沢山出来ている冬芽が可愛そうだ。



雪が止んで薄日が差しだした。

天気予報通り快晴になる予感。



南西のトラバース道に入るが新雪が深くなる。

このトラバースでこんなに雪があるのは珍しい。

凍った枝が重みで垂れ下がってきてその下を潜って行くのが大変だ。

枝を押しのけると凍っているせいか簡単に折れてしまう。

冬芽が一杯付いているのに可愛そうなので出来るだけ枝に触れないように進む。



東照神社分岐からも深い雪道が続く。



アケボノ展望スポットから頂上を見上げると真っ白。

トラバースは怖い程雪が斜めに積もっている。





真っ白で汚れの無い世界。

標高が上がると雨氷から霧氷へと替わっていく。

霧氷のトンネルの中を雪を踏みしめて登って行く。



展望広場に着くが真っ白なガスの中。

剣山どころか西三子も全く見えない。

天気予報では晴れるはずなのにどうなっているの?



見事な霧氷のトンネルを潜って行く。



岩場の急登は岩が完全に埋まって一寸大変。

先頭を替わろうかと言うが家内は楽しいのか替わってくれない。

テレビで覚えた、ストックを二本前に揃えてはうように登って行く。



霧氷なのか雪なのか良く解らないが、枝が重く垂れ下がり帽子が引っかかるとドサッと雪が落ちてくる。

首筋に入ってヒヤッとするが、体が火照っているので気持ちが良い。





剣山や一の森の展望ポイントで振り返るが殆ど何も見えない。

ドウダンツツジも真っ白。



また一瞬明るくなった。

頂上に着く頃晴れたら良いな。



また霧氷だらけで頭から雪を浴びながら頂上に着く。

10時57分。

やはり雪があると時間が掛かる。

約1時間50分掛かった。

普段の約1.5倍くらいかな。



頂上は真っ白。

誰の足跡も付いていない。



頂上に着く頃には晴れると期待していたが、真っ白で何も見えない。

おまけに風が強く強烈に寒い。



サーモスの温かいコーヒーを飲んでも体が温まらない。

きっと晴れるはずだからとしばらく待つが体が芯まで冷えてもう我慢できない。

下山することにする。



何時ものように北東尾根を下ろうとしたが、雪が多くしかも雪を大量に被った枝が邪魔をして前に進めない。

少し進んだだけで雪だらけになり身動きできない。

これは無理だと引き返す。



元来た道を少し下り、昼食にしようと思ったが寒くて駄目。

コーヒーにあんパンだけ食べてそのまま下る。



下りは楽ちん。

フカフカの白い絨毯の上を滑るように下る。



素晴らしいブナの霧氷を堪能する。



明るくなって青空も出てきた。

引き返したい気持ちもあるが諦めて下る。

ブナの広場まで下りたら青空を楽しめるかもしれないと東照神社に向けて進む。



明るくなって雨氷の付いた枝が光っている。

しかし、段々と雪が深くなり急斜面を進むのが難しくなった。



仕方が無いので杉の林の中を真下に下り林道に出て元の道に戻る。

何時の間にか足跡が増えている。

私達が道草を食っている間に誰か登ってきたらしい。

百葉箱の所に来ると足跡が広場に向かっているので一寸様子を見に行く。

数人が旗立分岐経由で北東尾根に向かって行ったようだ。

雪が深いので大変だろうなあ。



階段道の所では、風が強く朝積もっていた新雪が吹き飛ばされて凍った地面が露出していた。

駐車場には徳島ナンバーの車が二台増えている。



天気は良くなってきたが、気温は低い。

車の中で昼食を食べて月ヶ谷温泉にまっしぐら。

雨氷の着氷した枝が日に照らされて輝いている。

温泉で暖まり体をほぐしてほっと一息。



帰りに10月桜を楽しむ。

それにしても花期の長い花だなあ。

今日は期待した青空に映える霧氷を楽しむことは出来なかったが、真っ白な新雪歩きを堪能することが出来た。

雨氷でブナなどの枝や冬芽が痛まなければ良いのだけれど。





里山倶楽部四国編 

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