夏の里山 高城山  2013/08/14
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爽やかな風の吹く高城山 -

連日記録的な暑さが続く。

今日は会社は休みだが、クーラーの効いた家で寝転がってばかりいるわけにはいかない。

高い山に行けば少しは涼しいかもしれない。

近くで高い山と言えばまず高城山が思い浮かぶ。

標高は1,600m以上あるが、スーパー林道が通っているおかげで簡単に登る事が出来る。

何時もよりユックリして出発。

神山経由で雲早隧道を越えてスーパー林道に向かう。



ファガスの森に駐車して出発。

8時43分

此処で既に標高1,300m

ファガスの森は通常水、木曜日は休みだがお盆の間は営業するようだ。

ファガスの森の裏から稜線を上っていく。。



シコクママコナが咲き始めている。

朝日が差し込むブナの林はまだ空気が冷たい。

鹿の警戒音が鳴り響いている。



小さなピークを越えて岩場を降りていく。

スズメバチが纏わり付いて来るが巣でもあるのだろうか。



一旦林道に出て一休憩。

今日は涼しいので余り汗をかいていない。

また稜線を上っていく。



ブナの緑の葉から漏れる光は少し暑く感じるが、冷たい風が柔らかく吹いている。

まるで天然クーラーの中を歩いているようだ。



ブナの根元に奇妙な大きなキノコが生えている。

若しかしたら真夏の高級キノコとして有名なトンビマイタケだろうか。

キロ5000円位するらしいのでこれだけあれば数万円で売れるかな?



小さなカラマツソウが咲いている

シャクナゲの細尾根に出る。



崩壊地の向こうに風の広場が見える。

車が停まっているが樫戸丸に登っている人がいるのかな。

ヤマアジサイの間にホツツジが咲いている。



夏のアルプスではよく見るが徳島の山で咲いているのは珍しい。



一旦コメツガの広場に出る。

これから急坂となる。

ロープか張ってある坂を登っていく。



雨の後などはズルズルと滑って嫌な坂だが、今日は良く乾いていて苦労せずに登る事が出来る。



ミゾホウズキが咲いている横にまだ新しいビニール袋に入った弁当ゴミとペットボトルが捨ててある。

こんな所まで来て情けない事をする人もいる。



西尾根への分岐を越えると頂上に着く。

ブナの緑が濃い



高城山 1,628m二等三角点「高城山」に着く。

10時9分

ユックリと楽しみながら登っても1時間半足らずで登る事が出来た。

雲が流れて日が差したり曇ったりしているが日射しは驚く程柔らかい。

冷たい風が吹いて急坂で火照った体に心地よい。



頂上の可愛いカエデの木が鹿に囓られていた。

春には綺麗な花を咲かせていたのに可愛そうだ。



実は高城山の頂上はこの三角点では無い。

平坦な広場を少し下っていく



コケの岩場を越えて行く。

ミゾホウズキが沢山咲いていた。



葱坊主(アメダス)の見える岩場1,632mが高城山の頂上。

そのままアメダスに向かって下って行く。



アメダスの上を回り込んで笹原を下る。

振り返るとアメダスが青空に映えて美しい



徳島のブナの葉は小さいが、高城山のブナは特に葉が小さいように思う。

ブナの実が大分色付いている。



登山口まで降りてくると、こんな変なキノコ?があった。

10時42分着



今日はお盆休みなのでライダーが多い。

大きな音を立てて次々とやってくる。

山裾に蔓性の白い花が沢山咲いているが何の花だろうか。

どうもガガイモ科のイケマのようだ。

よく見ると5枚の花弁があって筒上の花が可愛い。

イケマはアサギマダラの幼虫の食草らしいが近くでアサギマダラは見かけなかった。



大規模に伐採をしていると思ったらソフトバンクのアンテナ工事。

人間の利便性のためには樹木の伐採などは当たり前か。

まあスーパー林道の工事に比べたらどうってことのない規模の自然破壊。



アカタテハが山の斜面で休んでいる。

ノリウツギはもう殆ど終わりかけているがまだ花の盛りの樹もある。



次々と4駆がやってくる。

徳島のへそで一休み



アカソとヤマアジサイの花後

水場の近くでキャンプをしている人達がいた。

子供達もいて楽しそうだった。

大きなカヤのようなテントもあるが、涼しくて快適だろうなあ。



??の実

木イチゴの仲間だろうか?

谺 拓山さんからエビガライチゴだとお教え戴いた。

いつもありがとうございます。


初めて出会ったイチゴだ。

毛だらけだけれどこの実は食べることが出来るようだが斜面一面になっていたのでジャムも相当作れると思う。

徳島ではモミジイチゴなどの木イチゴも沢山生るが殆ど食べる人がいないので勿体ないと思う。



バライチゴと?の実



ギンバイソウが谷に咲いていたが遠くて..

林道歩きにも疲れてきた。

しかし、日射しは柔らかいし風が涼しいので暑くは無い。

もう秋の気配が漂っている。



オタカラコウとホタルブクロの咲き残り



バライチゴの花がまだ咲いていた。

モミジガサは咲き始め



ボタンヅルは花の盛り

リョウブはもう花が散っていた



ファガスの森に帰ってきた。

12時1分

花を探しながら歩いたので、林道歩きは1時間20分だった。



玄関には、ヒオウギが綺麗に生けてあった。

ブンコさんが生けているのかな?

テーブルにもボタンヅルが生けてあってクロマルハナバチが吸蜜にやってきていた。

ファガスの森のレストランにはブンコさんと綺麗な若い女性が働いていた。

ノンアルコールビールと鹿肉カレー(650円)を注文

此処までお腹を減らしてきた甲斐があった。

鹿肉カレーは癖も無くとても美味しかった。



帰りの林道でイワタバコが綺麗に咲いていた。

今年は彼方此方の林道でイワタバコの花を見かける。

今まで見過ごしていたのかな?

今日は14,000歩くらいしか歩かず汗もかかなかった。

しかしシャワー後にはやはり缶ビール二缶飲んで高校野球を見ていたら爆睡してしまった。

目が覚めたら大阪桐蔭がサヨナラ勝ちしていた。




里山倶楽部四国編 

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