夏の里山 爺ヶ岳 鹿島槍ヶ岳 岩小屋沢岳  2013/07/21~22
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 扇沢登山口 柏原新道 爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳へ -


 種池山荘、冷池山荘、新越山荘 山小屋情報


7月21日 扇沢 ~ 柏原新道 ~ 種池山荘

Ⅲ 種池山荘 ~ 爺ヶ岳 ~ 冷池山荘

Ⅳ 冷池山荘から鹿島槍ヶ岳往復

Ⅴ 冷池山荘 ~岩小屋山沢岳 ~ 下山

朝4時に起きてサンドウィッチとコーヒーで軽い朝食

途中でコンビニに寄りお握りとパンを購入。

登山口にはトイレが無いので此処でトイレをお借りする。




ガイドブックによると登山口近くの駐車場は週末には満車で、扇沢駅の駐車場を利用すると書いてある。

心配していたとおり登山口近くの駐車場は満車。

緑の扇沢橋を渡った直ぐに40台程停めることの出来る比較的大きな駐車場があり2台分程空きスペースがあった。

ラッキー。

出発準備をして扇沢橋を引き返す。



登山口標高 約1,350m

此処からまずは、標高2,450mに有る種池山荘を目指す。

標高差 約1,100m

標準コースタイム 3時間30分



登山口近くの駐車場案内図

私達は42台と書いてある場所に駐車した。



まずは登山届けを記入

鹿島槍ヶ岳ピストンの予定で一泊目は冷池山荘、二泊目は種池山荘と記入

若しかしたら二泊目は新越山荘に泊まるかもしれないが、同じ経営者のため予約変更は可能。



5時35分 柏原新道出発

柏原新道は、北アルプスで一番登りやすいコースと言われている。

種池山荘の二代目柏原正泰氏らによって、昭和41年7月開通した。



最初はモミジ坂を淡々と登って行く。

良く踏み込まれた快適な道だ。



最初はペースの遅い方が多いので次々にパスさせて戴く。

ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)はまだ蕾。



オオバギボウシが咲き始めている。

?の蕾



30分程登って行くと樹林帯の切れ間から堂々とした蓮華岳2799mが見える。

蓮華岳はコマクサで有名な山だが何時か登ってみたい。

アカモノの実が真っ赤に熟れている。



登山者が前後に居なくなる頃最初の休憩ポイント八ッ見ベンチに到着

6時14分

昨日の注射が効いたのか喉の痛みは無い。

ただ腹の調子が悪く鈍い痛みがあるのが気がかり。



眼下に扇沢駅(アルペンルートのトローリーバスの乗車駅)が見える。

扇沢駅の遙か上には針ノ木岳2821mとスバリ岳2752mが綺麗な姿を見せている。



大きな雪渓も見えている。

針ノ木岳の雪渓は白馬雪渓や剣沢雪渓などと共に日本三大雪渓と呼ばれている。

しかしこの立派な雪渓は岩小屋沢岳南壁の奥小沢の雪渓のようだ。

立派な鉄製の階段を上る。



ゴゼンタチバナの花が目立つようになる。

注意標識に到着

これから先、ケルンの前後は崖となっていて注意するようにと書いてある。



特に危険を感じるような場所では無いが落石が多いらしいので足早に通り過ぎなければ。

目の前に調子よければ明日行く予定の岩小屋沢岳2630mがそびえている。



明日体調と天気が良ければ、あの針木岳の山頂に立つ事が出来ているかも?



しかし見とれる程美しい山脈だ。

落石の危険も忘れてしばらく眺める。



三嶺などで見るコメツツジよりも大きな花はオオコメツツジだろう。



ケルンに6時34分着。

此処まで丁度1時間



広場のような所に到着

何人か休憩している

ホソバヤマハハコの蕾が可愛い



私達もリックを下ろして今日初めての休憩。



トンボソウ?とゴゼンタチバナ



もう降りてくる登山者に出会うようになる。

単独行の山ガールも颯爽と降りてくる。

何処まで行ってきたのだろうか。

この辺はガイドブックにはブナの林と書いてあるが?



ゴゼンタチバナの花が増えてくる。

ツクバネソウが咲いている。



アカモノも沢山見る事が出来る様になる。

花が多くなると見とれて足が遅くなってしまう。



コバイケイソウとヨツバシオガマも咲いていて嬉しくなる。



6時59分 駅見岬着 (旧 扇沢のぞき)に出る。

此処からもはっきりと扇沢駅を見る事が出来る。



岩小屋沢岳東面の展望最高

岩小屋沢岳から右へと稜線をたどると山小屋が見える。

あれが種池山荘だろう。



標高が上がるとコイワカガミの花が咲き残っている。

下山者が多くすれ違うようになる。



一枚岩通過 7時17分

この辺が柏原新道中間点らしい。

良く整備された道を登って行く。



マイヅルソウやユキザサの花が多くなる



ツマトリソウやコイワカガミも至る所に咲いている。



ハクサンシャクナゲが登山道脇に沢山咲いている。

ピンクの花と少し緑の花もある。

今回の山歩きでとても沢山のハクサンシャクナゲとキバナシャクナゲを見る事が出来ました。



ミネカエデの花



スダヤクシュとカニコウモリかな



ヒョウタンボクとツリバナ



ヤマアジサイのようだが白い萼がとても綺麗だ。



綺麗に並べられた石畳を行く。



ウラジロナナカマドの白い花が綺麗だ



やがて水平道についてノンビリと歩く。



標高が上がるにつれてコイワカガミが綺麗になっていく



アカモノはいつ見ても可愛い

スノキかな。



この花もミネカエデの花だろうか

ミツバオウレンも沢山咲いていて楽しくなる。



包優岬を過ぎるとベニバナイチゴの花



サンカヨウの花も初々しい

石ベンチに8時5分着。



アザミ沢の雪渓の横にはオオバキスミレが沢山咲いていた。

雪渓は水平に切られていて危険は無いが滑らないように注意して歩く。

去年の白馬岳では同じようなトラバースの雪渓で足を踏み外して転落した人が居た。

油断は禁物



黄金岬 8時12分

秋にはカラマツの黄葉が素晴らしいらしい。



ガラ場を通過

此処も特に緊張する所では無い。



ノゴウイチゴが咲いていた。

ノゴウイチゴは花弁が7~8枚。

よく似たシロバナノヘビイチゴは花弁が5枚である点が異なる。

秋には美味しい実がなるらしい。

雪渓をスコップで整備されている男性が居たのでお礼を言って進む。



カラマツソウが可愛い



シナノキンバイとサンカヨウ



サンカヨウとキヌガサソウが一面に咲いている。

新鮮な花はとても初々しい。



男性グループが休憩している。

指さす方を見てみると富士山がくっきりと見える。

右の方には南アルプスの山々か?



富士見坂から、しばらく富士の姿に見ほれる。

富士山の手前は八ヶ岳か?



しばらく登った所からも富士山や南アルプスが一望できる。



エンレイソウの花みっけ。

ミヤマキンバイも沢山咲いて出迎えてくれる。



鉄砲坂を越えるともう種池山荘はすぐそこ。

コバイケイソウやウラジロナナカマドの花が一面に咲いて出迎えてくれる。



坂の途中でふっと一息

蓮華岳の左奥は餓鬼岳かな。



山荘手前にはアオノツガザクラが満開



チングルマやコバイケイソウも群生している。



もうすぐそこが山荘なのに素晴らしい花園に見とれてなかなかたどり着かない。



岩小屋沢岳の右には白い雪を被った立山の山々が覗いている。



ハクサンボウフウとコバイケイソウ



コバイケイソウの大群落の向こうに爺ヶ岳

コバイケイソウは今年は当たり年のようだ。

特に咲き始めたばかりの花はモコモコッとして可愛い。



8時59分 種池山荘着

出発してから約3時間30分

丁度コースタイムで到着した。



山荘前からの眺望

画像をクリックすると大きくなります。



此処まで前後して歩いてきた単独行の女性は、今日中に鹿島槍に登るからと休憩もそこそこに出発して行った。

山荘付近を少し散策

種池には水芭蕉が咲いていた



キヌガサソウの群生地もあった。



絶景を楽しみながらお握りを食べる。

まだ食欲が無くお握り一個を水で流し込む。

蓮華岳と針ノ木岳の間に覗いているのは水晶岳だろうか。

槍ヶ岳は蓮華岳に隠れて見えない。



9時24分 爺ヶ岳に向かって出発

柏原新道は単調な登り道だと思っていたが素晴らしい眺望と沢山の山野草に出会うことが出来て疲れを感じなかった。

これから爺ヶ岳、鹿島槍への稜線歩きが楽しみだ。


扇沢~種池山荘

沿面距離    5,105m
累積標高差 +1,202m
累積標高差   -111m





前泊

Ⅲ 種池山荘 ~ 爺ヶ岳 ~ 冷池山荘

Ⅳ 冷池山荘から鹿島槍ヶ岳往復

Ⅴ 冷池山荘 ~岩小屋山沢岳 ~ 下山


里山倶楽部四国編 

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